[読了]社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論
タイトルから思うに、フレックスな働き方で、仕事も遊びも柔軟に的な感じかとおもっていた一冊。
そういう働き方はしたいし、どういう感じなんだろう??というところが気になっていた。
確かにそういう内容はあるし、サーフィンに限らずスポーツなど逃したくないタイミングの時にはそれをたのしむというところから話は始まるわけだけれども、それはどちらかというと本の中では一部でそれよりも会社としての理念の方が色々共感するところが多かったきがする。
サーフィンに行かせようというのには
・責任感
・効率性
・融通
・協調性
が伴う。確かにそんな気もする。
これらについては訳者あとがきにも書いてあった。ざっくりとはこんな感じ。
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Let my people go surfingを実践するためには自己管理も不可欠である。
社員に対する業績評価は厳しいらしい。
1つのスポーツをやっていると理解し合える風土がはぐくまれる。休みを取ることなどがあるために、同僚や販売先、取引先などに気配りするインテグリティ。
全ての人に誠実に接する。
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インテグリティ。気配り、と考えておいた方がよさそう。
環境の話と持続可能性の話。
アウトドアスポーツを楽しむ=自然が持続できなくなる、というのが成り立つとビジネスも成り立たないという話が出てくるけど、究極的にはこれはアウトドアに限らずの話。
・環境的な経営と持続可能性
・ 輸送にかかる環境コスト。
・ライフサイクルの閉じた製品。=再生可能
あまり考えたことは無かったから折をみてまた考えてみたい。例えば、インターネット上は情報が増え続ける一方だけど、云々とかとか。
持続可能性に少し的を絞った感じだと項目としてはこんな感じか。
・百年先までビジネスを続けるという前提で意志決定を下す
・自分のアイデアをみんながいいと褒めたら、そのアイデアは時代遅れだ。
・ロイヤルカスタマーに販売することが最も利益に結びつく。
・ビジネスの成功に最も関係が深いのは価格ではなく品質。
・真の原因にたどり着くまでなんども問いただす。「5回のなぜ」
ビジネスを100年先まで続ける、というところに違和感を感じるのは単に自分が作業員でしかない、というところがあるのだろう。
あと気になったのとかはこんなかんじかな。
・仕事は毎日楽しめなくてはならない。会社に来るときはウキウキと、階段も一段飛ばしで駆け上がるようでなくてはならない。
・「不在による経営」 製品を身につけてのフィールドテストとアイデアを持ち帰る
・ サーフィンだけでなく、どのアウトドアスポーツでもそれを愛し、顧客よりも深い知識と経験を持つことがよりよい製品を企画、製造、販売するために不可欠
自問自答してみたいところ。