読了:マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
長いこと積読状態で日本から持ってきた中の一冊。結構売れてたはず。
帯に書かれてある
『僕が考えたいのは、「できない理由」じゃなくて「どうすればできるか」ってこと。』
っていう一文は胸に刺さる感じ。
マイクロソフトをやめて社会起業家になっていくストーリーが書かれてあるんだけど、こういうのは読んでいてワクワクする。もっと早く読んでおけば良かったと。
学ぶところも多いとは思うけど、軽く読もうと思えばさらっと読める一冊。
まぁ、似たような思いを持っていたところで、誰もが同じようなことを出来るのか?といわれると難しそうな気はするけど。
そう考えちゃうと帯の一文に反してしまうんだろうけど、実際、書籍内でもそういう状況は何度も出てきてたし。
ネパールの人がネパールの言葉より英語を話すようになるのは生きてくため、という感じのところからスタートして教育の方向にいくわけだけど、そういうところを読むと、今まで生きてきた環境が恵まれていることを再認識させられる。
援助計画を成功させる唯一の方法は、地元の住民にも労働力と少額の資金を提供させることだと思っていた。そうでなければ援助は無償の贈り物にすぎず、当人たちに失うものがないから、プロジェクトの価値をだれも認めようとしない
寄付という文化にあまり触れていないから実感がわかないのと、多分住んでる世界が違うってのもあるんだろうな。
マイクロソフトで学んだ事のひとつは、いい人材を見つけたら、カネを出して雇うこと。それ以上の見返りをもたらしてくれるからだ
新しい組織は、全てのスタッフに情熱がなければ機能しないだろう。〜略〜情熱があって、自分の数字を知っている人間だけを雇うこと。
組織の成長過程における最初の段階で気をつけるところ、というかんじかな。
ルーム・トゥ・リードを差別化するひとつの方法として僕が考えたのは、実際の成果を報告し、新しい情報をこまめに伝えることだ。
最後にNPOとビジネスモデルについても訳者のことばとして書かれてあるけど、結局何かをするのにはお金がかかるし、情熱によって人件費は抑えられても実費はなかなか下げられないのだから、そこにはやはりビジネスモデルがないといけないと。
いまの自分以外になろうと望まず、
完璧な自分であるように努めなさい。
色々考える事がおおいこの頃。この本をよんだからなにかがすぐかわるわけじゃないけれど、いい本に出会えた気がする。